Feature

暮らしのカタチ

OLだった末っ子が、 88年の歴史を受け継ぐ4代目に。[糀谷団四郎]

2020-03-13

糀谷団四郎(こうじや だんしろう)さま
旧白根市で創業88年の老舗味噌メーカー。原料の大豆を和釜で炊く昔ながらの製法を守り続けている。2014年、4代目に代替わりし、新しい時代の団四郎味噌の魅力発信を積極的に進めている。
新潟市南区新飯田1607
糀谷団四郎ホームページ http://www.dansirou.com/


和釜で大豆を炊く味噌造りは、全国でも希少に。

団四郎さんの味噌蔵に鎮座する和釜。実に100年を超える歴史的ある貴重なもの。初代が、その社名の通り麹屋だった時代、味噌造りを始めるため中古で譲り受けてきたのが、この釜でした。世の中、効率化や増産のために機械化が進み、和釜で大豆を炊く製法を続けている会社は、全国でも数少ないのだそう。釜から大豆を取り出すのも大仕事ですが、昔ながらの味を変えたくないと、初代からの製法を守り続けます。

自分が売るものは、自信の持てるものであること。

2014年にお父様から事業を受け継いだのは、藤井康代さん。元々は新潟市内で会社員として働いていました。会社を退職して東京農業大学短期醸造学科に入学。基礎から学びなおしました。彼女に4代目を継ぐ決心をさせたもの。それが「自分が自信を持てるものを作りたい。売りたい。」という思いだったそうです。

団四郎味噌の顔を作る。

4代目となって取り組んだこと。それはパッケージの見直しでした。商品によってパッケージがバラバラだったため「団四郎」の顔を作りたいという思いから。地元、白根の大凧モチーフなど、いくつかデザイン案はあったものの、昔ながらのやり方で大量生産もしない団四郎味噌。その顔にふさわしいのは、素朴でどこか懐かしい。そんなパッケージでした。モチーフは、団四郎味噌のこだわりでもある和釜です。もっと手軽にお味噌を普段の食卓で使っていただきたい。そんな思いから、新商品の開発も積極的に。20年熟成の貴重な味噌も、彼女のお母様の味を再現した「鉄火味噌」として生まれ変わりました。

4代目 藤井康代さんから
「団四郎の味噌は、父の代まで兼業でやっていたこともあり、欲もなく家族で細々と作り続けてきたものです。私もこの味は変えたくありませんが、新しい味噌の楽しみ方をご提案したくて、新商品開発や手作り味噌教室など、様々なことに取り組んでいます。PaddyFieldさんからは何年か前に、ワークショップもできる大きなテーブルのあるお店を作っていただきました。ワークショップでいらしたお客さまには、新商品の試食もお願いして、そこからいくつもの商品が生まれました。これからも和釜で炊いた大豆の味噌の味は守りながら、新しい取り組みを続けていきたいと思っています。」