Feature

通勤途中にあったこじんまりと可愛らしい街。ここに居場所を作りました。[CAFE GEORG]

2020-03-20

CAFE GEORG(カフェ ゲオルク)さま
ご家族で移住してきた小須戸に、元スターバックスにお勤めだった奥さまの小林みどりさんが開いたカフェ。地元の食材にこだわったサンドイッチも人気となり、幅広い年代層のお客様で賑わっている。
新潟県新潟市秋葉区小須戸3446-1
CAFE GEORGホームページ https://cafe-georg.wixsite.com/cafe-georg


お隣さんの「どーしたぁ?」に救われた日。

ご主人とみどりさんの職場の中間地点でもあった小須戸。毎日通勤で目にしていたこの街は、みどりさんにとって「こじんまりと可愛らしい街」。ここに移住してきたのは11年前でした。当時は子育てでカリカリしていることも多く、ある日子供を強い調子で叱ってしまった時のこと。お隣さんから「どーしたぁ?」と声をかけられ、イライラしていた自分にハッとしたのだとか。こじんまりと可愛らしい街は、昔ながらのコミュ二ティが機能する、子育てする人に優しい街でした。

人が集まり交流する、みんなの「居場所」を。

お子さんと散歩しながら「ちょっと休憩できるカフェがあったらいいな」ということは、いつも感じていました。そして、ふたり目お子さんの育児休業中、復帰しようか迷っていた時に知ったのが三条で募集されていた創業塾。これを機に、彼女はカフェ開業のため動き始めます。事業計画書を書くにあたって「これは本気でやらないと」という危機感も感じました。小須戸の商店会にも相談。補助金を受けるためのアドバイス、空き店舗探しなど、身内のように親身に相談に乗ってもらったそうです。改めて街の温かさを感じながら、彼女は2014年CAFE GEORGをオープンしました。

CAFE GEORGの味を求めて、パンの食べ比べ。

メインメニューとなっているサンドイッチ。食パンは近所のパン屋さんにお願いしました。その後、あそこのパンが美味しいと聞けば買いに出かけ、試作して食べ比べました、それでも「うちの味は、近所のパンだ」という結論に。サクッとしながらもっちり歯ごたえパンのサンドイッチ、季節によって具材が変わりますが、地元食材が中心です。あまり馴染みのない「フムスのサンドイッチ」を不安ながらメニューに載せたある日、ある男性が「懐かしい」と声をかけてくれました。仕事で中東に行った時の味だと。不安は喜びに変わったそうです。お店って、お客様によって育っていくものなのかもしれません。

オーナー 小林みどりさんから
「この街にも、フラッと寄れるカフェが欲しいなという思いから、CAFE GEORGは生まれました。だから、ここはみんなの居場所です。エルビス プレスリーの大好物だったという、その名も『エルビス』というサンドイッチをお出ししていますが、その具材はバナナ、ピーナツバター、はちみつ、ベーコンという、日本人にとってはギョッとする組み合わせ。でも、味の想像がつかないからこそ、そこに会話が生まれたりもします。ここで知り合った人同士で、新しい交流が生まれる。そんな場所でありたいと思っています。」